8月の誕生石に指定されているペリドットは、アラビア語で「宝石」を意味する"faridat"を語源として、古代フランス語で"Peritot"と呼ばれたことから、英名が名付けられました。
和名の「かんらん(橄欖)石」はペリドットが持つ色合いが、オリーブ(橄欖)の葉の色に似ていることに由来します。
鉱物的な特徴は、テーブル面からパビリオン部分のファセット稜線が二重に見えるほどの、強い複屈折率を持つことです。
ルビーやサファイア、エメラルドも複屈折率を持ちますが、ペリドットほど強いものではありません。
ペリドットの歴史は古く、ローマ人は夜暗くなってからも、まだ宝石が光を放って輝くため、「イブニングエメラルド」と呼んでいました。
後に、ペリドットは十字軍戦士によって持ち帰られ、中世の教会の装飾に使われました。
美しいオリーブグリーンの輝きは、古代から人々を魅了し続け、そして今も色褪せることなく、見事な光を放っています。