スギライトは、南アフリカ、ケープ州北部のクルマンとい う場所にあるウエッセル鉱山で採れる、紫色をした不透明の宝石です。
この宝石が南アフリカで発見された当時は、それより以前にタジキスタンで発見された、ソグディアナイトと同種の宝石であると誤認され、ドイツでそう発表されました。
ところが、しばらくして、この宝石は、日本原産の杉石と同種のものであるということがわかり、1980年にアメリカにおいて、正式にスギライトであるという発表がなされました。
スギライトは大きな塊状で産出され、特に稀産の鉱物ではありませんが、若干透明感のある、非常に鮮やかで美しい紫色をした、宝石品質の結晶は、あまり多く採れません。