ムーンストーンはフェルドスパー(和名:長石)グループの宝石です。
人類の歴史においても長い間愛されてきた宝石の1つです。
その昔、月光に似た、美しい青と白のシラーを見せるムーンストーンを見て、ローマ人はムーンストーンを月の光で作られた石だと思っていました。
また太古のインドでは月光が凝固したものだと信じられ、満月の日に宝石を口にくわえると、自分の将来がわかると言ったロマンチックな事も信じられていたようです。
このムーンストーンを含む長石のグループ(アルカリ長石・斜長石)にはオリゴクレース、サニディン、アノーサイト、ラブラドライト、サンストーン、アマゾナイト、アンデシン(カラーチェンジ含む)、オーソクレースなどとかなり多くの種類が御座います。
またムーンストーンが持つ特徴である、シラーをより良く見せるために、結晶はカボションにカットされるのがほとんどで、カットストーンとして流通しているものは極めて少ない傾向にあるといえるでしょう。
また、ムーンストーンと言うと、白、あるいは透明な地色を持つ宝石しかないと思われるかもしれませんが、オレンジ、イエローなど、それ以外のカラーバリエーションもある豊富なラインナップがある美しい宝石です。
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