マンダリンガーネットの概要
マンダリンガーネット(Mandarin Garnet)とは、スペサルタイトガーネットの一種で、マンダリンオレンジのような色合いを持ちます。
みかん色の色相は、従来知られていたスペサルタイトがもつ赤色と異なっているため、世界的な市場で「マンダリンガーネット」と呼ばれるようになった宝石です。その為、マンダリンガーネットという鉱物がある訳ではございません。
スペサルタイトガーネットの中で特定の色域の物をマンダリンガーネットと呼ぶと覚えるといいでしょう。
マンダリンガーネットの特徴
最初の産地はナミビアで、以後はナイジェリア・マダガスカルでも、産出するようになりました。鮮やかなオレンジの色彩が特徴で、一般的に橙色を表現し、橙赤色〜黄橙色の色彩を見つけることもできます。
マンダリンガーネットは、インクルージョンが入るものが多く、完全な透明石は稀で、クラリティの高い宝石を見つけることは非常に難しいです。マンダリンガーネットの彩りは、濃さを増しても暗くならないため、彩度の高い、鮮やかなオレンジの輝きが特徴です。
マンダリンガーネットの美しさ
プレミアムクラスとなる、大粒透明石の入手は難しいのですが、ガーネットコレクションのひとつとして、ぜひ手にしてみたい宝石です。
マンダリンガーネットの持つビタミンカラーは眺めているだけでも元気付けられるような印象を受けます。
エネルギーを感じさせる彩りを持つため、秋の実りや豊穣を象徴する石とも言われ、親しまれている宝石でもあります。
数ある宝石種の中でも希少なオレンジの光彩を存分にお楽しみ下さい。
マンダリンガーネットの選び方
平均的には1CT台が多いルースですので、予算が有る方であれば5CTアップも視野に入れてお考えいただくと良いかと思います。
10CT以上に関しては非常に稀で早々手に入る事がありません。また内包物が他の宝石同様に含まれますので完全なクリアな結晶は難しいとお考えください。