ラブラドライトは、ムーンストーンと同じく、フェルドスパーグループに属する宝石です。
ムーンストーンとはまた違った、「ラブラドレッセンス」と呼ばれる金属的な光沢が特徴です。
ラブラドレッセンスは、ラブラドライトの結晶中にある、繰り返し双晶によって光が干渉作用を起こし、スペクトルカラーの輝きを呈します。
1770年、カナダ北東部のラブラドール地方で、不思議な石の塊が発見されました。
それがラブラドライトです。
青い閃光を放つ宝石の発見は、ヨーロッパで大評判となり、18世紀末から19世紀初めにかけて、ラブラドライトは大変な高値で取引されました。
フィンランドで採掘されるラブラドライトは、実に美しいスペクトルカラーのラブラドレッセンスを見せ、「スペクトロライト」という特別な名称で流通しています。
|