クリノヒューマイトは、1876年に、フランスの科学者により、ライムストーンの中のインクルージョンとして発見されました。
ヒューマイト鉱物グループに属し、コンドラダイトと同種の鉱物です。
しかし結晶形が異なっており、宝石質の結晶が産することは非常に稀です。
それを証明するように、宝石質のものが発見されたのは、1980年代と、最初の発見から100年も後のことでした。
宝石質のものが少ないうえ、産出される結晶がとても小さく、クリノヒューマイトのカットされたルースは、ほとんどが0.2ct程度のもので、大きな宝石はほとんどみかけることができません。
また、インクルージョンが入りやすい石でもあり、透明感の高い石との出会いは、大切にしたい宝石です。
世界的な流通量も少なく、ジェムクオリティーのルースが非常に稀少な、コレクターも入手に苦労するレアストーンです。
鮮やかで力強いオレンジの輝きを見せる宝石を、ぜひ、コレクションのひとつに加えてみてはいかがでしょうか。